搾取 家族が家族でいられる時間は、長くはない。

搾取 家族が家族でいられる時間は、長くはない。

可愛い搾取がてんこもり♪良い感じ♪

こんにちわ

ヒーリングであなたを癒し、

心のブロック解除であなたを自由にする
ヒーラー あみです^^
モラハラ夫と離婚をする時、
相当な覚悟が必要です。
自分を冷静に見れてますか?
本当に、自分がしたいのは、どっちですか?
どんな生活ですか?
ちゃんと決めてから行動してね!
というのも、
私自身、
モラハラ行為がエスカレートして、
「もうダメだ」
と思い、離婚しよう!と話し合いをするけど、
結局追いつめられて、
私の方が謝って許してもらおうとする
を繰り返したんですね^^;
で、
どんどん、
モラハラ行為がエスカレートして、
最後の一線超える。
その最後の一線が、どんどん、ひどくなっていく、と言う状態へ陥っていくのです。
もう、完全に恐怖に支配されている当時の私は、
モラハラ夫が、
人として、親として最低なことした!
もうこれ以上は無理!耐えられない!
と思うのに、
逆ギレされると、
怖くなって、追い詰められて、
また、私の方が、謝って、許しを請う、
と言うのを繰り返しました。
どんどん、ひどくなるし、
最後の方は、
「怒鳴れば優位に立てる」
と、モラ夫は、分かっていたと思います・・・
むちゃくちゃなことでも、怒鳴ればいい、となっていたと思います・・・
まぁ、元々、何事においても、
「ごねれば勝てる」精神をお持ちの人でしたからね。
さらに、「怒鳴ればいい」を加速させたのは、
とっさの逃げ場が、当時の私にはなかったことです。
親と絶縁していましたから。
逃げられないって言うのが、分かっていたのだと思います。
モラ夫。
そんなこんなで、
もう、この状況を変えたい、やめたいって思いつつ、
怒鳴られて、
子供たちの前で私だけ無視され、
何をしても、怒鳴られて、
子供たちに気を使わせ、
な状況に追い詰められたら。。。
逃げる場所もない私は、
この最悪な日常を、
私が悪かった、謝れば、
許してもらえる、になってしまってた。
これは、逆の立場で見ると、
「怒鳴れば、思い通りになる」と言う経験を、
モラ夫に積ませてしまったんですね。
子供を守らなきゃいけない。
子供には、こんなの見せちゃいけない。
でも、とめられない。
話し合いにならない。
怒鳴るのをやめさせられない。
だから、謝るしかない、になってたおかげで、
モラ夫は、どんどん、「怒鳴ったもの勝ち」を経験していってしまうんですよね・・・
もうほんと苦しかったな~
よく頑張ったな~あの頃の私。
今思うのは、
覚悟がなかった。
だから繰り返す。
繰り返せば繰り返すほど、
私の状況は悪くなり、
モラ夫の条件を通していかなきゃいけなくなる。
それとこれとは関係ないでしょ?
と思っていることでも、
怒られたら従わなくちゃいけなくなって
「お金おろしてこい」って怒鳴られたら、
おろしてくるしかなく、
お金を渡すしかない、と言う状況にまでなってました。
ますます、
これ以上は無理もうです、な状況を作る・・・
でも、ここまでしちゃったのは、
自分がぶれたからです。
「これ以上は無理」
「ここまでのことをしちゃいけない」って思ってたことが、
怒鳴られたことで、どんどん、譲っていってしまった。
怖さに負けたし、恐怖に負けた。
そこから、
モラハラ行為の一環で、
今度は
かなり大声で怒鳴られて、離婚届に判をつかされて、
(外に出ろ!周りの人にも聞かせたる!とまで言われてました^^;)
ちゃんとした条件も決められないまま、
補償もないまま、
離婚届が提出されました。
怖さに負けて、簡単に書いちゃいけないと思っていた離婚届でさえ、書いてしまったんです・・・。
(それで今に至るので、結果オーライなんですけど、
当時はほんと、何の準備もしてなかったんですよ・・・
すでに、離婚準備で始めたパートは、辞めてましたしね・・・)
モラ元夫は、
その離婚届を、そのまま、ニヤニヤ笑いながら提出しに行きました。
離婚届を出した後で、
弁護士さんとかに相談に行っても、
離婚を成立させてしまったことが、
不利だと、言われましたね。
たしかに、
ばかげている。
納得も出来ないのに、
判なんてついちゃいけないんですよ。
だけど、
その時は、
何度も、逆らったけど、
最終的に、怖くてそうするしかなかった。
それでもね、
こんだけ、ひどくなっていっても、
まだ、
修復しなきゃ、って思ってたんですよ(笑)
離婚も、私が彼を傷つけたからで、
彼の本心じゃないはず、とか思ってたんだから笑い泣き
ニヤニヤしながら、
離婚届出してきて、
「いや~思ったより時間かかったわぁ」
「色々手続きさせられた」なんて、
ドヤってたのによ?
まだ、モラ夫を、信じようとか、
悪く思っちゃいけないとか、
思ってたんだから笑い泣き
どれだけ、自分を犠牲にするつもりだったんだろう。
離婚届でさえ、
攻撃の手段に使うような相手だったのに。。。
おもちゃみたいな結婚だったねあせる
(結婚式を挙げた後、なんだかんだ、入籍をしてくれなかった人がよ?
子供、あとちょっとで、非嫡出子になるってことも知らない人がよ?
離婚届はすぐに出しに行くんだから、入籍も、離婚も、モラハラにとっては、
自分をアピールするための演出の1つなんだよね・・・)
そして、そこから、
スピリチュアルを学び、
ヒーリングやブロック解除で、
自分を癒して、
自分が見えてきて。
思うことは、
あの時離婚してよかった!です。
むしろ
相手が、賢い系のモラハラ夫の割に、
スムーズに離婚できた方だと思います。
もし今、
どうしようもない状況だとか、
離婚した方がいいのか、
離婚しない方がいいのかさえ分からない状況の方が、
このブログを読んでくれていたら、
絶望的に思っても、
つらい日々でも、
なるようになる!
未来は明るいですよ^^
そして、
過去の私にアドバイスするなら、
覚悟を持って行動しなさい
です。
覚悟が決まらないうちに、
離婚とか、いちいち相手に言わない。
どっちにいったらわからないうちに、
行動するから、
何度も、繰り返す。
離婚に関しては、
自分の心が決まってから、
行動する。
どっちにするか決める。
それまでは、
準備期間があってもいいんですね。
バカ正直になる必要も、
手の内を全部さらけ出す必要もない。
もし
同じような状況の方がいたら、
ちょっとでも、
スムーズに、進んでいって欲しい!
あんな、長い間、苦しんでほしくないよ!!
だからね、
行動する前に、
支配されている心を解放しといた方がいい!
支配されて、
恐怖を感じているままだから、
動けなくって、つらいんです。
そして、
動けないことにまた、
自分を責めて、つらくって、しんどい毎日を送ってしまう。
でも、
覚悟が決められないから、
しんどいまま、時間だけが過ぎていく、と言う悪循環。
そこか
早く抜けたかったら、
まず、
自分の心を立て直す!!
支配されている心を解放して行き、
自分がどうしたいか?と取り戻す!!
そして行動に移していく!!
これが、スムーズだと思います。
心を解放したくなったら、
カウンセリングでお待ちしています^^

メールでも、行えます!

動けない自分を責める日々なら、
まず、その心を解放していこう!!!
1か月継続メールセッションも始めました!
ただ今、12月末まで早割価格で受付中です!

ぜひ1か月サポートされながら、

心を解放して、

このどうしようもないと思っている毎日から抜け出し、

自由で、楽な、人生を歩いていこう!

もう、犠牲になる必要も、自分を追い込む必要もないんだよ!

あんなに、ズタボロで、ふらふらで、
頼るところもなかった私でも、
今、幸せだから!あなたもできるよ!!
もっと、幸せになりたいって思っていいし、
幸せを選んでいいんだよ!

心が解放されたら、自分で人生を創っていける!

未来だけは、無限大なんです!

ベルモラハラ関連の人気記事

ベル子連れ離婚で悩むあなたに!こちらの記事も参考に

ベルモラハラ夫の子供への愛情に疑問を感じたら読む記事

ベルもうモラハラから離れると決めたら読む記事!

ベル毒親育ちのあなたへあみからのメッセージ

【最近の人気記事】

シリーズ

ランキングに参加しました!

お時間ある方、ぽちっとして頂けると、

私が夜な夜なひっそり喜びます( ´艸`)

☆ヒーリングサロンAmiceメニュー☆
宝石赤                
宝石赤

宝石赤

宝石赤
宝石赤
  (1か月メール&ヒーリングフォロー付)

宝石赤

ベル

搾取福袋限定ショッピング






本日は朝から忙しかったです。




点滴打ったり、採血されたり




局所麻酔からの〜胸に大きな大きな針❗️




バチンっバチンっバチンっって、計5回も




俺の胸を貫いて細胞を搾取して行きました。




これ、ONE PIECEの漫画の世界じゃ




吐血ものですよ、吐血もの!_:(´ཀ`」 ∠):




グフッとか言ってさ。何はともあれ、




この生検の結果が、月曜以降わかれば、




また不安材料も少なくなるんでしょうけど。




抗ガン剤治療は明日からとのことで、




今日はステロイドという腫瘍自体の腫れを




少しだけ抑えられる可能性のあるものを




点滴で入れてもらっています。



それでそれで!今日はたくさんの方が




顔を見に来てくれました!




まず1人目は、ふじ〜!大学の学科一緒、





そして、出身高校も一緒という奇跡✨




これからすぐに仕事があったのに




わざわざありがとう!😊




また治ったら一緒に◯ャ◯◯ラ連れてって…




なんてね!笑 ほんとにありがと!




そして2人目はカズアキ!中学校サッカー部の




キャプテン⚽️そしてなんと、今回お世話になる




保険商品を、就職時から紹介して加入を




勧めてくれた、大恩人ですね!




本当に感謝してます😁ありがとカズアキ!





そして、昼食前に造影CTを撮りに!




なんとか脳や腹部への転移はみられず、




安心しました。😌😌




そして、検査から戻ってくると、、




なんと、今度は大学の友達が大集合!




ほんとに、涙と元気が出て止まりません。




左手前からしゅんすけ、ゆーすけ、井上
右手前からやす、かわうち、俺、彼女、です。
ふじも一緒に撮りたかった😭😭また今度!





ほんとに遠いなか来てくれてありがとう!




今度はまた結婚式にも来てください✨




その後は本当にお忙しい中、校長先生をはじめ、1学年の職員の方々も来てくださり、





俺の大好きなニトリのフカフカタオル♬




持ってきていただきました。これで




夜は快眠できそうです😄💤




明日からの抗ガン剤治療も頑張れそう。




end.
ぶっちーの窓

【送料無料】搾取を購入を探そう

第485話/ウシジマくん71

丑嶋はついに滑皮と対決することを決意した。しかしそのためには金が要る。現状手に入る大金はどうやらもうもといたホテルの金庫にある1000万しかないようである。ホテルや部屋は割れているし、丑嶋は知らないが、隣の部屋にはあやしい外国人が待機している。もどるのは危険だし、そのことは丑嶋もわかっているが、どうしても金は必要だ。こういうわけで部屋にもどってきた彼を待っていたのは、兎の死体なのであった。丑嶋は作中はじめて涙を流してみせるのである。

目の下にくまをつくった丑嶋が、金を確認しつつ高田に電話する。兎は、タオル的なものにくるまれている。高田は電話に出ない。どうやらあの兎は丑嶋が飼っていたものの一羽だったようだ。となれば、犯人は高田の家に踏み込んでいる。さらわれた可能性は高い。

次に丑嶋は柄崎に電話する。高田のところにいまから行くというはなしだ。前回からいっていたが、喉がカラカラの丑嶋が冷蔵庫から水をとりだす。セロハンテープが貼ってあるのがみえるが、気づかれたら貼りなおされておしまいだろう。丑嶋は水を飲み込む前になにかピンときて、ボトルに穴が開けられたあとを発見するのだ。兎が死んでいたじてんで部屋に侵入者があったことは明らかなわけだが、少なくともこれで相手がただのおどしをする人間ではないことはわかった。丑嶋は銃をかまえて待機、そのころ、例の外国人ふたりが、清掃用具みたいなののワゴンを押しながら部屋に入ってくる。映画でよくやってることだが、殺すなり気絶させるなりしてから、ここに詰めて運ぶ気だったのだろう。しかし部屋に丑嶋はいない。彼らが踏み込んだのは2404号室だ。しかし丑嶋は2405号室にいるのである。のぞき穴から廊下を見て、丑嶋はここではじめて外国人たちの存在を知る。外国人たちはくやしそうだ。

柄崎と合流して、丑嶋が状況を説明する。丑嶋は用心深く部屋をふたつとっていたようだ。兎を放置した部屋と外国人が踏み込んだ部屋がちがう、ということはありえないので、要するに丑嶋は普段2404号室に寝泊りしていたのだ。外国人たちは逆隣の2403号室にいたのだろう。しかし丑嶋は、相手の明らかな殺意をペットボトルを経由して感じ取り、あのときとなりの部屋に移ったのである。そうして、ドアののぞき窓から、となりの部屋に踏み込む外国人を確認したのだ。

兎がさらわれて、しかもそれをああいうしかたで使っているのだから、丑嶋が高田の家に行くことも相手、というか滑皮は想定しているだろう。見張りは必ずいる。いつものあの目立つ車で行くわけにはいかない。だからふたりはタクシーでまず偵察することにする。

高田の家では、さすがに入口に目立つようにして見張りはいないが、怪しい車がいくつか見つかった。ふたりはマンションの裏側にタクシーを待機させ、侵入の計画を練る。部屋には人影がある。たぶん敵だろう。柄崎は部屋のベルを鳴らし、相手の注意がドアに向いたところでベランダから窓を破って丑嶋が突撃するという作戦だ。

が、そこで高田から連絡がある。ふたりはいつもの車に乗り換えて、たぶんかなり離れたところまで移動し、ついに高田と合流するのだった。高田は、キャップをかぶって顔を隠している。高田も泣くし柄崎も泣く。いやいや、ほんとうによかったよ。

無事なのは高田だけではなく、ほかの兎たちもだ。ふたつのケージにみっちり兎が詰まっている。高田は、たぶん敵が家にやってきたところで、すきをみて兎を詰め込んで逃げてきたのだ。スマホの電池がなくて連絡がとれなかったが、たぶんこのあたりまで逃げてきて、コンビニかなにかでどうにか充電して、こうして連絡をとってきたのである。アウトローとはいえ身ひとつで逃げてくるのはためらうものだし、たぶん、カタギが防災用の非常持ち出し袋をチェックするみたいに、いつでも逃げれるようにこころがけてきたのだろう。充電だけはタイミングもあってはずしたのだ。さすがカウカウ社員。とはいえ、高田はこれ、こんだけでかいケージを両手にひとつずつもって逃げたってことか・・・。

しかし、あんなちっこい動物をケージに詰め込むのもたいへんなことだ。ひとりひとり別々のケージに入ってたりしたらもうあけたりしめたりの作業だけですごい時間かかりそう。高田は一羽だけ置いてきてしまった、それが、ホテルのあの子なのである。しばらく暮らしてきて高田もそうとう情がわいていることだろう、泣きながら謝るのを、丑嶋が制す
る。悪いのは高田ではない、ビビって滑皮の言いなりになっていたじぶんのせいだと。警告なんかのために兎をころして精神的にいたぶるのが滑皮のやりかたなのだ。なんと、丑嶋は、じぶんがビビっていたことを、部下の前で認めたのである。

初期シシック崩壊直前の鉄也をおもわせる感じのくま、なにかを悟ったような顔の丑嶋は、弱みを捨てないと滑皮に勝てないという。なんのことかというと、滑皮にこのようなおどしの道具としてもてあそばれるくらいなら、じぶんで兎を始末すると、このようにいうのだった。

つづく。

追い詰められすぎて疲れ果てている丑嶋の表情が実に痛々しい。今回の高田への「違うよ」からのセリフも、あれは丑嶋社長としてのセリフではない。丑嶋社長は「違うよ」なんて言葉遣いはしなかったはずだ。ふつうに、年は高田のほうがちょっと上らしいけど、同世代の、仕事上関与している相手に対する、ナチュラルな返答なのである。

兎をみずから殺すというのは、かなり衝撃的なセリフではあるが、疲れ果てた闇金ウシジマくんが、合理的な発想のさきにたどりついたといわれたら、そうなのかもしれない、という程度には合理的である。要は、これをやられるとちからが弱まるというぶぶんがじぶんにあって、滑皮はそういうところ見逃さない相手であるから、これを倒すには、そのぶぶんを切除するほかないのだと、こういうはなしなのだ。

しかし、丑嶋が自覚しているほど兎という存在は恣意的なものではないだろう。たとえばそれが恋人とかだったら、まだできないこともない。『ヒート』という映画では、アウトロー集団のリーダーであるロバート・デニーロが、弟分であるヴァル・キルマーに、しきりに「なにももたないこと」をすすめていた。ヴァル・キルマーはアシュレイ・ジャッドが演じる奥さんに依存していて、彼女なしでは生きていけない。デニーロもそれを汲みはするが、本音としては、それはよくないと考えている。いつでも、次の瞬間には逃げ出されるようになっていなくてはならないからだ。だから、デニーロの家はいつまでたっても引っ越したときのままで、生活感がない。そんなデニーロもついに不可避的にある女性に安らぎを見出してしまう。彼はアル・パチーノ演じる敏腕刑事に追い詰められていて、ついにパチーノが彼を見つけたとき、デニーロはたしかにことばどおり、彼女を捨てて逃げることにはなる。が、おそらくその際の一瞬の躊躇が命とりとなってしまうのである。

なにがいいたいかというと、恋人と離れることは、むろん苦痛ではあるだろうが、命にかかわるかというと、そういうことはないわけである。しかし丑嶋にとってはそうではない。兎は、彼がウシジマくんとなって生きていく、その内側からありようを縁取る聖域なのである。

このことにかんしては前回トーテミズとトラウマを用いて論じた。人類がみずからに課す禁制、なになにを“してはいけない”という口調で語られるタブーは、トーテムの存在によって決定する。トーテムにどのようなものが選ばれるかは地域によるようで、なじみ深い動物だったり、あるいは恐怖の対象だったりするが、ともあれ、古い部族出身の人類は、それをじぶんたちのぞくする氏族の原点、祖霊のようなものと考える。このトーテムが、禁制を呼び込む。たとえばインセストタブー、近親相姦の禁止である。これは、トーテムによって秩序づけられた「氏族」という区分が脳内に生じてこなければ出てこない発想なのである。

タブーにも程度の大小はある。今回このことを思いついたのは、ウシジマくんの世界で兎はたしかに聖域にちがいない、しかし、それはなにかこう、攻撃してはいけない、守られるべきものというより、触れてはいけないもの、という感じがしたからである。もちろん、丑嶋が兎を飼っており、しかもすごく大切にしていることは柄崎たちも知ってはいたのだが、それがどの程度のかわいがりだったかは、カウカウのメンバーの誰も知らなかったはずである。高田なんかは勘がいいからいろいろ気づいているかもしれないが、なんというか、丑嶋にとって恥部というか、まさしくタブー、触れてはならないことどもとしてあつかわれているように感じられるのである。

こうしたタブーは人類最古の不文法典といわれる。憲法や法律のように文章にはなっていないが、共有された認識として、すべての「きまりごと」の前提になっている制度なのである。そして、そのうえ
築かれる法は、ある種タブーを自明のものとしてあつかう。法は、ひとを殺してはいけない、というのだが、その根拠については明かされない。そういうものだからである。そして、なぜわたしたちがそうとらえうるのかというと、それ以前の不文法典としてタブーが、人類史的に記憶されているからなのだ。制度以前の語法でタブーを分析することはできない。しかし制度以後の語法で分析を開始すると、順序が転倒することになる。かくしてタブーは触れることのできないものとなる。

そしてこれがトラウマと同じ構造である、というのが前回のはなしだ。これは完全にぼくのおもいつきなので、フロイトだとかレヴィ=ストロースだとかがどこかで論じている可能性もあるが、とりあえずは素人のそういうものとして読んでもらいたい。

洗脳くん以来たびたび持ち出してきた理屈なので、もはや説明は不要かもしれないが、短く表現すれば、トラウマとは、ドーナツの穴のことである。トラウマ的記憶を、わたしたちは思い出したくない。だから抑圧する。そのとき、どうやっても思い出すことがないように、ひとの思考法は再構築される。そのことを思い出さなくて済むような思考法、言語運用の方法が編み出される。それがドーナツ本体である。したがって、不思議なはなしだが、わたしたちはトラウマによって、トラウマを抑圧した現行の理性を確立しているのである。これがタブーに置き換えられるのではないか、というはなしだ。たとえば近親相姦や殺人、食人といったことは、「禁止されているからやらない」というより、そもそも、想起することすらはばかられるような事象としてわたしたちには刻まれているだろう。考えることすらはばかられる、抑圧された、太古の欲望、それがタブーによって規制されているものなのである。つまり、わたしたち人類は、殺人衝動や食人衝動など、太古にはあったかもしれない強い欲望をタブーを経由して抑圧することで、現行の理性的社会を成り立たせているのである。

こういうものとして兎をとらえたとき、他者には触れることのできない、というか、作品、あるいは作者ですらちょっと描写がはばかられるようなものとしてあつかわれる兎は、たしかに、抑圧されたある種のタブーといっていいだろう。兎について、アウトロー的文法で言及することすら、どこかためらってしまう、そういう雰囲気がここにはあるのだ。

この理屈を通すと、次のようになる。スタート地点はまだわからない。それが、丑嶋という人格か、それともウシジマくんという裏社会の番人、どちらを指すのかといわれると、まだよくわからないのだが、ともかく丑嶋個人は、この兎を聖域とすることで、これを回避するために、なるべくこの場所に接近しない方法を編み出そうとして、現在のありようを確立したのである。彼が兎を殺そうとすることが危険なのはこのためだ。兎を殺して弱みをなくすことがウシジマくんとして合理的であったとしても、そもそもその合理性を裏付けていたのは、兎を聖域として回避することで構築された彼のなかの法なのである。弱みがあるから勝てない→だったら弱みをなくしてしまえ、という、いつでも通用した冷徹な合理性は、兎によって成り立っていたものなのだ。

だから、この合理的判断は、実を言うと柄崎親子によって乗り越えられたかに見えたあの自殺とほぼ同型である。あの自殺未遂も、みずから選び取る人生をまっとうするためにたどりついた極論だった。自殺して、みずから死を選んでしまえば、彼の「みずから選び取る人生」は完成するのである。兎を、しかもみずから殺すということは、見たように、彼自身の崩壊につながる行為であるから、実のところ自殺と変わりないのだ。いちおう、自殺それじたいは乗り越えて、滑皮殺す、というところまで生が延びはしたが、あの問題、どうすれば選び取り続けることができるか、ということは、保留されただけだったのである。

では、なぜ兎が聖域になったのか。これについては、母の不在という視点で眺めるとよいだろう。ウシジマ界のお母さんといえば柄崎から戌亥の母親である。だが、もっと中心にいる丑嶋や滑皮の人生では、母の影が非常にうすい。ぼくが次にいうことがわかるかもしれないが、まるでなるべく語らないようにしているかのようなのである。丑嶋にとって兎は母親の変身した姿だ。テレクラくんとか逃亡者くんとかでそのあたり描写されたこともあったが、原則的に母親は最後までとっておかれるべき清い場所として描かれることが多い。丑嶋や滑皮にとっては語ることさえそうなっているのだ。

しかし、これは問題の言い換えで、ではなぜ母親は聖域なのか、ということになる。それはやはり、ウシジマくんが父性との対決を描く漫画だからだ、といってしまったら、単純すぎるだろうか。というのは、当初から丑嶋は、奪う奪われるの状況を乗り越えることを目指してきたからだ。極端に図式化してしまえば、丑嶋にとって、また作品のあるぶぶんにとって、父親は搾取するものである。そのいっぽう、母親は包容力と、存在を認めるありようの表象である。たとえば逃亡者くんののどかがその役割を担っていた。奪うとか奪われるとか、そういう物騒なはなしではなく、ただ、理由もなくそこにいていいといってくれるありよう、それが母親的なものに表象されているのだ。考えてみれば丑嶋が兎を大切にするのも、筋道が通っているのである。ヤクザを厭い、それでいて奪う/奪われるを乗り越えようとする彼は、母親的なものに担保されるようにしてウシジマ
んを持続させてきたにちがいないのだ。

もし丑嶋が兎を殺してしまったら、彼は、打倒滑皮の気持ちを持続させることがかなり難しくなるかもしれない。とりあえずいまははやまったまねはしないほうがいいとおもわれるが、誰が止めるかな・・・。柄崎は兎にはノータッチだし、ここはようやく合流した高田に期待するしかない。

638円
Amazon

596円
Amazon

Amazon


搾取 関連ツイート

RT @wayofthewind: 世界は八百長で回っている。

【赤チーム】ロスチャイルドと【青チーム】ロックフェラーで争っているように見せて、死ぬのも搾取されるのも民ばかり。

ロスチャもロックも、ガチでつぶし合うことは決してない。

結末があってこその八百長だからね。

貯金をしてもマイナス金利のせいで
銀行にお金を搾取されるだけですよ・・・

その大切なお金、、、
少しでも増やしたくありませんか?

 2018/12/19 20:17 mcf7g
RT @nokamo009: @mori_arch_econo 一つの商品を回して5%搾取テロがありそう
バナナフィッシュ見て(読んで)ると鉄血のこと思い出す…;;社会に搾取される子どもたち、それに抗おうとする子どもたち…ウッ;;

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする