震度3 変わろう。変わらないために。
こんにちは、
広島大学病院乳腺外科の笹田です。
先週末は、鈴木先生と同じ東京の会議に出席していました。
その中で、2つ驚きのことがありました。
1つは、東京行きの新幹線が停電で止まりました
関東にさしかかったあたりでしょうか、急に車内が暗くなり、何かあるのかなと思っていたら、
シューーーーーン、、、(停止)
初めての貴重な体験でした。
どうやら千葉で発生した地震(マグニチュード5.3、最大震度3)が原因だったようです。
ほどなく動き出し、大きな災害にはならなかったみたいなので良かったです。
隣に座っていた人がイライラしていたことに、イラッとしてしまいました。
もっと大人にならなければと思いました。
2つ目は、とても期待していた新薬の治験が残念な結果であったことです。
悪性軟部腫瘍(肉腫とも言います)に対して、分子標的薬(Olaratumab オララツマブ)が開発されています。
効果の高い治療薬がなく、とても苦労する病気ですが、オララツマブは早期臨床試験で良い結果が出ており、アメリカで「画期的治療薬(ブレークスルー・セラピー)」に指定されていました。これは、新しい治療の中でも特に期待される治療薬に与えられるもので、早く患者さんに届けることができるよう「迅速承認」されることがあります。ちなみに日本には、まだこの制度はありません。
乳がん関連で、この画期的治療薬に指定された薬は、実際に日本でも使用できるようになったイブランスやベージニオ(いずれもCDK4/6阻害薬)などがあります。
このとっても期待されていたオララツマブの治験結果が1/17にプレスリリースされ、効果を証明できなかったそうです。
実際のデータはまだ公表されていませんので、結果を確認したいところです。
なんで乳がんのことを書かないんだ
と、お叱りを受けるかもしれません。
ただ、この話のなかにはとても大切なことが含まれています。
とっても期待されて画期的治療薬に指定される薬の中にも、実際には効果がない薬も入っている可能性がある、ということです。
医療で使用する治療薬の多くは、
いくつかの臨床試験段階をクリアした後、本当に効果があるかを確かめる(検証する、といいます)臨床試験(治験)が行われています。
検証試験で効果が証明されると、治療薬として承認されることになります。
画期的治療薬は、この検証試験の前段階にある、ということになります。
効果のない薬は、「治療」ではなく、ただの「毒」です。(言い過ぎですか?)
いくら期待される薬で、良かれと思って使用していても、「ただただ毒を盛っている」こともあり得るのです。
効果を検証することは非常に大切であり、医療者はそのことを十分に認識しておく必要があります。
そのために、広島大学病院でも治験や臨床試験には積極的に参加しています。
第2、第3の丸山ワクチンを作らないようにしないといけません。
次こそは緩い投稿にしよう。笹田でした。
俺は震度3を肯定する
熊本県で震度5弱の地震発生
震度3おいしさ新鮮
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震度3やったらしいですけど
また震源地和水かよって思いましたね